スキップこどもクリニック

小児アレルギー

pediatric allergies

pediatric allergies小児アレルギー

小児アレルギーとは

アレルギーは、あるものに対して過敏に反応する状態で、免疫反応が関係しています。
免疫とは、からだを守る為のいわば防御システムです。
小児でアレルギーにかかりやすい方は、乳児期の段階から乳児湿疹・アトピー性皮膚炎に始まり、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・花粉症などを発症していく場合があります。
アレルギーの疾患は遺伝や環境による要因が大きく関係しています。

小児に起こりやすいアレルギー

食物アレルギー
通常は口から食べた物が、消化され吸収されても反応はしませんが、免疫機能や消化吸収機能になんらかの問題があると、吸収された食べ物を害があるものとみなして排除しようとして起こる症状を食物アレルギーと言います。
何かを食べてじんましんが出たり異変があった場合は、早めに医師に相談してください。
小児喘息
ハウスダストやダニ、花粉といった生活環境の中の物質が原因となり、アレルギー反応によってせきや息が苦しいなどの症状が起こります。小児喘息の発症は3歳までで70%、5歳までで90%を占めると言われています。
アレルギー検査により、アレルギー反応を起こす原因がわかっていれば、生活環境の整備を通じて、それらの原因をお子さんのまわりから除去するようにします。
小児喘息は「ゼーゼー・ヒューヒュー」と聞こえ、呼吸をする際に苦しそうな症状を繰り返します。ただ、そういった音が聞こえなくても息苦しさを訴えていると、喘息の可能性もありますので、見逃さずに少しでも異常があれば、早めに医師に相談しましょう。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリア機能が弱い小児に多く見られる皮膚の炎症を伴う病気で、アレルギー反応を起こしやすいお子さんに時々見られます。
主な症状は「湿疹」と「かゆみ」で、良くなったり悪くなったりを繰り返し(再発)、なかなか治らないこと(慢性)が特徴です。一般的に、乳幼児では2カ月以上続くと慢性と判断します。
皮膚の炎症が続くとそれに伴ってかゆみも持続し、掻いたり引っかいてしまうことで炎症が悪化し、バリア機能がさらに低下します。アトピー性皮膚炎の治療は長期になる場合もありますが、適確な治療をすることにより、2~3才までに7~8割は落ち着いてきます。
皮膚に炎症が見られるなどの症状がありましたら早めに医師に相談しましょう。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎とはくしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状を引き起こす病気で、喘息やアトピー性皮膚炎などアレルギー症状を起こす小児に起こりやすいと言われています。
1年中症状のある通年性アレルギー(ハウスダスト、ダニ、ペットの毛などが原因)とある時期だけに症状が現れる季節性アレルギー(主に季節の花粉が原因)があります。
アレルギー性鼻炎の症状は、1日に何度も繰り返すくしゃみと、水のように流れる鼻水、鼻づまりが特徴です。まず、鼻炎の症状がアレルギー性なのかを調べる為にはアレルギー検査を行う必要があります。
アレルギー性鼻炎であれば、原因となるアレルギー物質を明らかにすることは、治療や生活環境を整える上で重要ですので、鼻炎の症状が見られる場合は、早めに医師まで相談ください。