風邪
cold
お子様の病気の中でも一番多いのが風邪です。
鼻や喉に感染がおこり炎症を起こします。症状は、咳、鼻水、鼻づまり、軽度ののどの痛みや発熱等で原因の9割以上がウイルスによるものです。しっかり治さないとその後気管支炎や肺炎に進行し、こじらせてしまう場合もあるためお熱を含めた症状の経過をしっかり観察することが重要です。お子様の風邪のお熱については、朝には下がっていても午後や夜にまた上がってくることもよくあります。1日朝・昼・夜と少なくとも2-3回は体温の計測するように心掛けましょう。また、お熱が下がったことを確認する際も、朝と夜の一日を通して下がっていることを確認することも大事です。
一般的に通常の風邪の場合では2~3日程で治まってくるお熱のことが多いです。39~40度の高熱であっても元気なこともありますが、お熱が続く場合(目安としては3日以上の場合は通常の風邪ではない(ウイルス感染ではない)ご病気のことも時々ありますので医療機関を受診するようにしましょう。
一般的に風邪の原因はウイルス感染によるものなので抗生物質は効果がありません。医師の診察でウイルス感染以外(細菌感染)の可能性がある場合やほかの病気を併発している(中耳炎など)場合は、必要に応じて抗生物質の投与の行う場合があります。
風邪に対して不要な抗生物質の投与を繰り返し行っていると抗生物質が効きにくい菌(薬剤耐性菌)が体内で増えてしまい、その結果必要な時に薬の効果が出なくなり治療に困ってしまう(時間がかかる、もしくは治らない)場合があります(薬剤耐性菌による抗生物質の耐性化と呼ばれています。)
当院では一般的な風邪(ウイルス感染)に対しては抗生物質の投与は行っておりませんので投与の際は必要性について説明を行います。