スキップこどもクリニック

下痢

diarrhea

お子様の病気の中でも風邪の次に多いのが下痢の症状です。
下痢の場合は、便の状態をよく観察しておくことが重要です。具体的には回数・性状・全身状態についてです。便の回数や時刻(いつ出たか)、少し柔らかい泥のような下痢か、水のようにオムツにしみこむような便か。血液や粘液は混じっていないか、腐敗したような臭いはないか、白っぽくないか、どんな色の便か(黄色や緑色なのか、白っぽい色や、黒い色かどうか)などを確かめ記録しておきましょう。

血便、粘血便(粘液の混じった血便)、白色便、食物が全く消化されていない便などであれば、それを医師に見せてください(オムツを持参するかスマホで写真で記録してもよいです。診察時に見せてください)。また、機嫌はどうか、ぐったりしていないか、おしっこが出ているか(排尿回数、時間)嘔吐はないかなどもよく観察しておいて記録しておいてください。下痢が続くと、栄養が足りなくなってしまうのではないかと心配になりつい食べさせてしまう親御さんがいます。しかし下痢の時は腸が傷んでいる状態で消化吸収が低下している(できなくなっている)ので、いくら栄養価の高いものを食べさせても下痢となって消化されずに出てしまうことが良くあります。これではせっかく食べさせてあげても栄養にならずあまり意味がありません。高カロリーの食事はかえって治りを遅くしてしまいます(下痢が悪化する)ので気をつけてください。

下痢のときには、水分も吸収しにくくなっていますので、主に経口補水液などの栄養のある水分を少量ずつ上手にとらせながら胃腸を休ませてお子様を休息させてあげてください。