スキップこどもクリニック

発熱

Fever

お子様が熱を出すことはご家族の方にとっては心配なことですが、小さなお子様はまだ体温を調整する機能が発達途中の段階ですので小学校に入るくらいまではよく熱をだすことがあります。

発熱というのは風邪などの感染症から自分の体を守ろうとする自然な防御反応です。つまり体が病気と闘っている状態ですので、解熱剤で熱を下げたところで病気自体がなくなるわけ(病気そのものへの治療薬)ではありません。解熱剤のお薬はあくまでお熱によるつらい症状を和らげるのが目的です。

お熱の高さと病気の重症度は比例するものではありませんので、お熱が高いからといっても必ずしも具合が悪いということではありません。お熱があってもいつもと比べて変わらずお子様が元気であれば、無理に解熱剤は使用せずに体を冷やして安静にして休むだけ、自然治癒のみで経過を観察することも大事です。もちろんお子様がお熱でつらそうな場合は解熱剤を使用し症状を和らげてあげることも必要ですので、高熱が出た際はお子様が普段と比べてどれくらいの元気があるかどうか(赤ちゃんなら機嫌はどうか、授乳や飲み具合がどれくらいか)が大事です。

また、お熱はそれほど高くないけど、微熱が長く続き肺炎になる場合もしばしばあります。お熱が微熱であっても長引く場合については(3-4日以上が目安です)お子様の様子をみながら、一度受診をすることをお勧めいたします。